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会長挨拶
ようこそ、JSCCのホームページへ。
日本微生物資源学会 会長 鈴木健一朗 
 JSCCは、研究、検査などに使われる微生物材料を収集、保存、提供する機関、すなわちカルチャーコレクションの活動を行っている機関、その業務に携わり、あるいは関心を持っている個人、そしてその活動に賛同し、支援してくださる団体のあつまりです。今ではいろいろな国や地域に同様の微生物保存機関のネットワークがありますが、JSCCはその中でももっとも古い組織のひとつであり、2011年には設立60周年を迎えます。JSCCは加盟機関の統合微生物株カタログの出版、微生物関連学会との共催シンポジウムの開催などを通じて、日本の研究コミュニティにおける微生物保存事業の普及と地位の向上に努め、利用環境の整備を推進してきました。また、世界のカルチャーコレクションの活動との連携も行っています。
 微生物を扱う分野は多岐にわたっています。臨床、衛生、食品・医薬品製造、環境、農学など、大学ではすべての学部に微生物に関係するテーマがあると言っても過言ではありません。これらの分野の研究者、技術者にとって共通の意見交換の場であることも本学会の特徴です。
 生物資源は人類の共通の財産であるという認識のもとで、カルチャーコレクションは学術的な研究基盤と位置づけられてきました。しかし、近年では自然界からの微生物の採集や分離に対する生物多様性条約および関連法による規制のほか、バイオテロリズム対策として改正された感染症法、特許寄託制度をはじめとする知的財産権を考慮した取扱いなど、生物資源を取り巻く環境は多様化が進み、自然科学分野だけの問題ではなくなっています。そのような社会の変化の中で、日本の研究者が国際競争に遅れることなく、いち早く研究に必要な資源を取得し、活用できるような環境を整備することが当学会の使命の一つであると考えます。
 また、生命科学では膨大なゲノム情報が扱われるようになり、その利用のためには高品質の微生物材料の保存・提供と遺伝子情報データベースとの高度な連携が要求されてきており、JSCCの役割は拡大しているといえるでしょう。JSCCは研究成果を発表するだけの場ではなく、微生物材料を取り巻くあらゆる問題に取り組み、日本の微生物学研究の基盤として貢献できることを目指していきたいと考えています。学会誌 “Microbiology and Culture Collections” の充実、ホームページを利用した会員内外への積極的な情報発信を進めていきたいと考えています。
 会員の皆様も、会員でない方もさまざまな形、目的で微生物と接しておられると思います。それぞれの立場から微生物の入手や利用環境についてご意見をいただき、皆様とともにJSCCの活動が日本の微生物研究に有益であるように発展させていきたいと思います。遠慮なくご意見、ご提案をお寄せくださいますようよろしくお願いいたします。また、微生物を取り巻くこのような話題に関心のある方のご入会を歓迎致します。

  日本微生物資源学会 事務局
〒292-0818  千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8
独立行政法人 製品評価技術基盤機構生物遺伝資源部門 内
TEL:0438-20-5763    FAX:0438-52-2329